メシャム　パイプ

白く美しい外観から「パイプの女王」と呼ばれているのがメシャム・パイプです。パイプ作家が美しい彫刻を施したものが多くあります。

未使用の状態は白く美しいメシャムパイプですが、長い期間使い込むうちにその色は琥珀のような色あいへと変わっていきます。この色味の変化も、扱い方や持ち主によって様々な色合いが出ると言われており、メシャムパイプを使う楽しみの一つです。

メシャムとはドイツ語で「海の泡｣という意味で､「海泡石(セピオライト)｣とも呼ばれている鉱物です。マグネシウムの仲間で､古くから海の泡が石化したものと考えられていました。18世紀にオスマン帝国（現トルコ）で原石が産出されるや、たちまち凝った彫刻のメシャムパイプがヨーロッパ貴族を魅了しました。

セピオライトの含有量が高いものほど値段が高くなります。普通セピオライト鉱石の中にはセピオライトは60％～95％ほど含まれていて良いセピオライト鉱石は軽いと言われております。同じ大きさのセピオライト鉱石を比べてみると同じ大きさでも重さはかなり違う場合があり、それはセピオライト含有量が、あきらかに違うためです。